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素声 しらこえ

世界大百科事典 第2版の解説

しらこえ【素声】

日本音楽の用語。〈しらごえ〉ともいい,シラコエ,白声とも書く。平曲では,節付けされていない部分,すなわち,会話のアクセントや抑揚に近い形で演唱する部分,およびその前奏の琵琶の手をいう。拾イ物に多く用いられ,すらすらと語って,物語を一気に進行させる。詞章は地(じ)の文に限るものではなく,会話文も含まれる。能楽では,謡のクズシの音階をシラコエという立場がある。また,《道成寺》で用いられる乱拍子という舞事において,小鼓方は大部分の掛声を,裂帛の気合いをこめて発するが,音高,音量ともごく低くおさえて発する特定の声があり,それをシラコエという。

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世界大百科事典内の素声の言及

【平曲】より

… 平曲の曲節は,これも前田流を例にとると,細かくみて約50種あるが,詞章内容や音楽的性格から次の7種に大別できる。(1)素声(しらこえ)類(素声・ハヅミ) 旋律をもたずに語る部分。(2)口説(くどき)類(口説・詞折(しおり)口説など) シラビック(1音節1音符)で,ことばのアクセントに合わせて4度音程を上下し,単純で語りに近い。…

※「素声」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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