紫外線透過ガラス(読み)シガイセントウカガラス

デジタル大辞泉 「紫外線透過ガラス」の意味・読み・例文・類語

しがいせんとうか‐ガラス〔シグワイセントウクワ‐〕【紫外線透過ガラス】

酸化鉄などの不純物混入を0.01パーセント以下に抑え、紫外線透過率を高めたガラス紫外線顕微鏡レンズなどに利用される。

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化学辞典 第2版 「紫外線透過ガラス」の解説

紫外線透過ガラス
シガイセントウカガラス
ultraviolet-ray transmitting glass

紫外領域の光をよく透過するガラス.一般のガラスの限界は約310 nm.紫外線吸収のもっとも大きな原因は,ガラス中のFe2O3による.したがって,紫外線透過ガラスでは不純物としての鉄の混入を極力避け,かつ還元性雰囲気のもと溶融を行う.石英ガラスはもっともよいものの一つで,約220 nm の波長まで透過する.Corning社のCorex Aは無ケイ酸ガラスの一種で,250 nm まで透過する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「紫外線透過ガラス」の意味・わかりやすい解説

紫外線透過ガラス
しがいせんとうかガラス
ultraviolet transmitting glass

近紫外線をよく透過するガラス。一般のガラスは紫外線をほとんど透過しないが,低アルカリのホウケイ酸ガラスなどを用い,さらに酸化鉄などの不純物をできるだけ除くと,230nm付近までの紫外線を透過するようになる。太陽灯殺菌灯などに用いられる。

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