近紫外線(読み)キンシガイセン

デジタル大辞泉 「近紫外線」の意味・読み・例文・類語

きん‐しがいせん〔‐シグワイセン〕【近紫外線】

波長200~380ナノメートル程度の紫外線人体影響を与えるUVA(320~400ナノメートル)、UVB(280~320ナノメートル)、UVC(200~280ナノメートル)を含み、日焼け原因になるほか強い殺菌作用をもつ。近紫外光。→遠紫外線極紫外線

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化学辞典 第2版 「近紫外線」の解説

近紫外線
キンシガイセン
near ultraviolet radiation

光(波長ほぼ10~105 nm電磁波)のうち,可視光域(約400~800 nm)の短波長側にあるのが紫外線である.このうち,190 nm あたりを境にして,長波長側を近紫外線またはドルノ(Dorno)域とよび,短波長側を遠紫外線またはシューマン(Schumann)域(185 nm 以下)およびミリカン(Millikan)域(60 nm 以下)とよぶ.近紫外線はエネルギー的には3~7 eV にあたり,原子・分子および固体中の電子のエネルギー準位間の値に相当するので,光化学光物性の研究手段として有効な電磁波である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「近紫外線」の意味・わかりやすい解説

近紫外線【きんしがいせん】

紫外線

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世界大百科事典(旧版)内の近紫外線の言及

【紫外線】より

…光のスペクトルでいうと,紫色の外側に相当するのでこの名がある。区分はまちまちであるが,波長が300nmより長い領域を近紫外線,200nmより短い領域を遠紫外線ということもある。紫外線の波長範囲は,光子エネルギーに直すとほぼ3eVから100eVとなるが,このエネルギーは,分子を解離させ化学反応を誘起したり,原子や分子を電離したり,一部の内殻電子を励起したりするのに十分な値である。…

※「近紫外線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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