日本歴史地名大系 「細勝寺」の解説 細勝寺さいしようじ 高知県:南国市上田村細勝寺[現在地名]南国市田村田村(たむら)の南部、字桂昌寺寺中(けいしようじじちゆう)にある。日蓮宗。天高山妙国院と号し、本尊は十界大曼荼羅。文亀元年(一五〇一)守護代細川勝益が曾祖父頼益追善のため、日祝を開山として建立、頼益の法号桂昌院にちなみ桂昌寺と号したのに始まる。一二の末寺を有し、寺領四五〇石であったという(南路志)。天正一九年(一五九一)長宗我部元親が居城を吾川(あがわ)郡の浦戸(うらど)(現高知市)に移した時、桂昌寺も浦戸対岸の種崎(たねざき)浦(現同市)に移された。その跡地に、細川氏の官舎を寺として建立し、法灯を継承、貞享年中(一六八四―八八)桂昌の寺号をはばかり、細勝寺と改称したという(類聚土佐故事)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by