朝日日本歴史人物事典 「細川氏春」の解説
細川氏春
生年:生年不詳
南北朝時代の武将。幼名法師丸。通称彦四郎。兵部少輔,左衛門佐。細川頼春の弟師氏の子。貞和4/正平3(1348)年,父の死により淡路守護家を継ぐ。貞治1/正平17年細川清氏が南朝に寝返って幕府に反すると行動を共にし讃岐に渡り,細川頼之と白峰に戦って没落,のち幕府に下り,応安1/正平23年の将軍足利義満元服では補佐を務め,同6年河内南軍追討には大将に起用され,南河内平定を果たした。康暦1/天授5(1379)年の政変には頼之と共に分国に没落したが,翌年末,淡路守護に復した。守護在職40年は記録的な長さ。
(森田恭二)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報