細波の(読み)サザナミノ

デジタル大辞泉 「細波の」の意味・読み・例文・類語

さざなみ‐の【細波の】

[枕]
さざなみ」から、琵琶湖西南部の地名大津」「志賀」などにかかる。ただし、これを枕詞とみないで、地名そのものとする説もある。
「―志賀の大わだよどむとも」〈・三一〉
波のつくりだすあや、また波の寄る意から、「あやし」「よる」「よす」にかかる。
「―よりくる人にあつらへて」〈千載・雑下〉

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精選版 日本国語大辞典 「細波の」の意味・読み・例文・類語

さざなみ‐の【細波の】

  1. さざなみや(細波━)
  2. さざ波が寄るの意で、「寄る」および同音の「夜」にかかる。また、波に文(あや)があるところから、「あやし」にかかる。
    1. [初出の実例]「水鳥の羽風にさわぐさざ波のあやしきまでもぬるる袖かな〈源師俊〉」(出典:二度本金葉(1124‐25)恋上)

細波のの語誌

→「さざなみ」の語誌

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