組立(読み)くみたて

精選版 日本国語大辞典 「組立」の意味・読み・例文・類語

くみ‐たて【組立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. くみたてること。いくつかのものを組み合わせて、ひとつのまとまったものに作りあげること。
    1. [初出の実例]「いかに約定なればとて、大さうな目論見、機械の組立(クミタテ)、せわに申す蒸気船に帆前追つかぬは破談のもと」(出典:開化自慢(1874)〈山口又市郎〉初)
  3. 考えを組み合わせること。計画。構想。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「爽快なる雄弁と巧妙なる論理の組立とを以て」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前)
  4. 組み立てられたものの、部分相互の関係。構造。組織。
    1. [初出の実例]「まづ其事物を解剖して其結構(クミタテ)をも知りたる上にて」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上)
  5. くみたてとうろう(組立灯籠)」の略。《 季語・夏 》

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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