経験学派(読み)けいけんがくは

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経験学派」の意味・わかりやすい解説

経験学派
けいけんがくは

経営学の諸学派の1つで,ドイツ経営学の代表的な学派。学者とその学説は,多かれ少なかれ常に科学哲学ないし方法論,あるいは経験科学理論の基本思考に依拠し,科学としての経営学を第一義に目指すところに大きな特質がある。そしてこの経験学派はさらに理論学派と技術学派ないし応用学派に分けられる。理論学派の代表的な学者としては,M.R.ワイヤーマン,H.シェーニッツ,W.リーガー,E.シェーファー,E.グーテンベルクらが,技術学派では E.シュマーレンバハ,F.ライトナー,E.コジオール,K.ハックスらがあげられる。理論学派はまた価値科学として経営学を考える規範学派の対極をなしている。

経験学派
けいけんがくは

経営学の諸学派の1つで,アメリカ経営学の代表的な学派。 H.クーンツによる学派分類で,その特質は「より深く現実の企業経営現象とコンタクトをもつことを目標とし,現実味あふれる科学を目指す」とされる。たとえばケース・スタディなどの問題に精力的に取組んでいる学者たちで,その代表的研究者として E.デールをあげている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android