結城寅寿(読み)ゆうきとらじゅ

改訂新版 世界大百科事典 「結城寅寿」の意味・わかりやすい解説

結城寅寿 (ゆうきとらじゅ)
生没年:1818-56(文政1-安政3)

幕末期の水戸藩士。諱(いみな)は朝道,寅寿は通称。1824年(文政7)家禄1000石を継ぎ寄合組。40年(天保11)に小姓頭若年寄。42年執政。このころから派閥を形成して藤田東湖ら藩政改革派対立。44年(弘化1)藩主徳川斉昭が致仕すると,保守門閥派の中心人物として藩政の実権を握った。しかし改革派の反撃にあい47年に隠居,のち53年(嘉永6)長倉陣屋に幽閉され,56年死罪に処せられた。
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関連語 鈴木

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「結城寅寿」の解説

結城寅寿 ゆうき-とらじゅ

1818-1856 江戸時代後期の武士
文政元年生まれ。結城晴徳の次男常陸(ひたち)水戸藩士。御前小姓から若年寄,執政となる。門閥派(結城派)の中心となり,藤田東湖らの改革派と対立。天保(てんぽう)15年藩政の実権をにぎったが,藩主徳川斉昭(なりあき)が復帰すると隠居させられ,安政3年4月25日死罪となった。39歳。名は晴明,朝道。

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