結果枝(読み)ケッカシ

デジタル大辞泉 「結果枝」の意味・読み・例文・類語

けっか‐し〔ケツクワ‐〕【結果枝】

花芽がついて開花・結実する果樹の枝。

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精選版 日本国語大辞典 「結果枝」の意味・読み・例文・類語

けっか‐しケックヮ‥【結果枝】

  1. 〘 名詞 〙 果樹で、花芽をつけ、翌年開花、結実する枝。

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改訂新版 世界大百科事典 「結果枝」の意味・わかりやすい解説

結果枝 (けっかし)

果実のついている枝をいい,どのような枝が結果枝になるかは,果樹の種類によって異なっている。モモスモモ,ウメ,アンズ,オウトウなどでは,春になって伸長した枝の葉腋ようえき)に花芽が形成され,翌春にこの花芽が開くと,その位置で花だけが咲き,果実になる。したがって,これらの種類では前年の春に伸長した枝が結果枝となる。これに対して,カキクリでは,春に伸長した枝の先端の方の2~3の葉腋に花芽が形成され,翌春にこの花芽が開くと,まず枝が伸び,この枝の葉腋に花が咲く。したがって,これらはその年の春に伸長した枝が結果枝となる。また,リンゴナシなどでは,前年の春に伸長した枝の上の葉芽(開くと葉と枝を生ずる芽で,花芽よりも細い)がその年わずかに伸長して,枝の先端に花芽が形成される場合が多い。翌春この花芽が開くと,枝がわずかに伸びて,その先端に数個の花が咲く。したがって,リンゴやナシでもカキやクリと同様,その年の春に伸長した枝が結果枝となるが,結果枝が短いので,前々年の枝が結果枝のようにみえる。このような結果の習性を知らないと,剪定せんてい)や整枝を行うことができない。例えばカキ,クリなど枝の先端の方に花芽をつける種類では,枝の先端を切りつめてしまうと春になっても花がつかず,果実を収穫できない。
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