日本歴史地名大系 「絵堂村」の解説
絵堂村
えどうむら
美祢郡北東に位置し、四方を山に囲まれた山間の村。西は
中世は
寛永三年(一六二六)の熊野帳に赤郷は「小野共ニ」記され、元禄一二年(一六九九)の郷帳で赤村の枝郷として絵堂村・小野村と出る。「地下上申」で小野村、「注進案」で絵堂村と出る。寛文年間(一六六一―七三)赤間関街道開通とともに絵堂新宿が開設され、やがて小野村の中心となり、それ以後赤村より分離して小野村を絵堂村と改称したものであろう。村名の由来を「注進案」は「昔当村より赤村入口に金目摺と申処に本尊地蔵菩薩を安置せし古き絵馬堂あり、夫を片どり絵堂と号候」とし、さらに「元来当駅之義は一円の沼竹藪抔にて人馬の通路難相成所柄、いつの比か杉山某と申人只今市中に有之候新川を掘切、悪水を除き夫より田畠悉く開け」とあり、杉山某の開発になるとする。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報