絵画療法(読み)カイガリョウホウ

デジタル大辞泉 「絵画療法」の意味・読み・例文・類語

かいが‐りょうほう〔クワイグワレウハフ〕【絵画療法】

絵画を通じて行う心理療法技法の一。患者が自由に描いた絵をもとに、言語では表現できない内面的な問題を読み取り、治療に役立てる。絵を描くことに集中することで患者自身が不安やストレスから解放されたり、作品を通して自分を見つめ直すこともできる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「絵画療法」の意味・わかりやすい解説

絵画療法
かいがりょうほう
art therapy

自由に絵を描かせることによって心的疾患診断や治療を試みようとする技法。フィンガーペインティングもその一つ。これは指,手を直接使って描かせる。自由に連想を働かせることができ,かつ心の緊張を解消するのに役立つとされている。

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世界大百科事典(旧版)内の絵画療法の言及

【芸術療法】より

…とくに精神科の疾患がその対象となり,今日ではほとんどの精神病院で盛んに行われている。芸術のジャンルに合わせて,人物や風景を描かせる絵画療法,作曲・合唱・鑑賞をさせる音楽療法,俳句や詩文を作らせる詩歌療法,ドラマを演じさせる心理劇,音楽に合わせて踊らせる舞踊療法などに分かれるが,治療の主眼はむろん優れた芸術作品を作り出すことにあるのではなく,さまざまの表現活動や創造体験を通して自己の内面を吐露し,洞察し,変容させていく過程にある。 芸術療法の起源はきわめて古く,アリストテレスが悲劇の効用としてカタルシスを説いた古代ギリシアにさかのぼり,当時〈音楽の処方〉として竪琴が用いられた記録もある。…

※「絵画療法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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