綢繆(読み)チュウビュウ

デジタル大辞泉 「綢繆」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐びゅう〔チウビウ〕【××繆】

まつわりつくこと。また、糸などをからめて結ぶこと。
「未だ陰雨せざるに牖戸を―せしめよと」〈東海散士佳人之奇遇
むつみあうこと。なれしたしむこと。
「其物語中にも男女―の場の如きは」〈魯庵社会百面相

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精選版 日本国語大辞典 「綢繆」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐びゅうチウビウ【綢繆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. からみつくこと。まといつくこと。また、むすびつけること。
    1. [初出の実例]「綢繆妻孥、無異楚宋之夢遇神女」(出典:三教指帰(797頃)下)
    2. 「未だ陰雨せざるに牖戸を綢繆せしめよと」(出典:佳人之奇遇(1885‐97)〈東海散士〉一二)
    3. [その他の文献]〔詩経‐唐風〕
  3. むつみあうこと。なれしたしむこと。
    1. [初出の実例]「適有京筆一双、以寄綢繆之誠」(出典:松山集(1365頃)復健侍者書)

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普及版 字通 「綢繆」の読み・字形・画数・意味

【綢繆】ちゆうびゆう(ちうびう)

まとわる。つづく。多い。また、むつみあう。漢・李陵武に与ふる詩、三首、二〕行人路を懷(おも)ふ 何を以てか我が愁ひを慰めん 獨り盈觴(えいしやう)の酒のみり 子と綢繆を結ばん

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