綿馬根(読み)メンマコン(その他表記)aspidium; male fern

デジタル大辞泉 「綿馬根」の意味・読み・例文・類語

めんま‐こん【綿馬根】

オシダ根茎を乾燥したもの。そのエキス条虫などの駆虫薬に用いた。

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精選版 日本国語大辞典 「綿馬根」の意味・読み・例文・類語

めんま‐こん【綿馬根】

  1. 〘 名詞 〙 ウラボシ科のシダ類オシダやその近縁種の根茎を乾燥したもの。これから綿馬エキスを作る。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「綿馬根」の意味・わかりやすい解説

綿馬根
めんまこん
aspidium; male fern

シダ植物のオシダ属 Dryopterisのいくつかの種の根や鱗片を除いた根茎や葉柄の太いところを乾燥したもので,生薬一種。古くからサナダムシ (条虫) の駆除薬として用いられた。虫体の平滑筋を麻痺させることによる。抽出液の主成分はフィリシン酸を基礎骨格とした物質で,生薬にする場合,粗フィリシンを 1.5%以上含むものとされている。ほかに,十二指腸虫の駆除薬としてメンマエキス (粗フィリシン 24~28%を含む) などもある。しかし,過量に摂取するとけいれん失明などを招くことがあるため,現在はあまり使用されない。

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