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総合判断 そうごうはんだんsynthetisches Urteil; synthetic judgement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

総合判断
そうごうはんだん
synthetisches Urteil; synthetic judgement

カントの用語。判断は,一般に主語と述語の結合関係を表わすが,命題の述語概念がすでになんらかの意味で主語概念に含まれている場合,分析的判断といい,含まれていないが,なんらかの外的理由のため両者が結合される場合,これを総合的判断という。前者の場合,結合の事実の認識は経験に依存しない。つまり先天的 (ア・プリオリ) であるが,後者の場合は経験によってのみ,つまり後天的 (ア・ポステリオリ) にのみ知りうる。先天的な分析的判断は,普遍確実な認識を与えるが,新しい認識を付加しない (説明的判断) 。後天的な総合的判断は新しい認識を付加するが,普遍確実ではない (拡張的判断) 。したがって,新しい普遍確実な認識を得るため,先天的かつ総合的な判断の可能性が追求された。かくてカントは,純粋数学,純粋幾何学,純粋自然科学の命題がそのような判断であることを明らかにし,形而上学は「いかにしてア・プリオリな総合的判断が可能であるか」を問わねばならないとした。

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デジタル大辞泉の解説

そうごう‐はんだん〔ソウガフ‐〕【総合判断】

《〈ドイツsynthetisches Urteilカントの用語。主語概念に含まれていない内容を述語として付け加える判断。この判断では、認識は拡張される。拡張的判断。⇔分析判断

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大辞林 第三版の解説

そうごうはんだん【総合判断】

〘哲〙 カントの用語。主語の概念(例えば「物体」)に含まれていない新しい述語(例えば「重い」)を結びつける判断(例えば「物体は重い」)。この判断では認識は拡張されるから拡張的判断ともいう。このうち 7+5=12 のような数学的判断は総合判断であるとともにア-プリオリ(経験を超えて普遍妥当的)であるから、先天的総合判断と呼ぶ。 ↔ 分析判断

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