総合制高等学校(読み)そうごうせいこうとうがっこう

精選版 日本国語大辞典 「総合制高等学校」の意味・読み・例文・類語

そうごうせい‐こうとうがっこうソウガフカウトウガクカウ【総合制高等学校】

  1. 〘 名詞 〙 普通課程と職業課程とを置き生徒の履修便宜をはかる高等学校。第二次大戦後の新制高等学校はこの総合制高等学校をめざしたが、多課程併置制にとどまったといわれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「総合制高等学校」の意味・わかりやすい解説

総合制高等学校
そうごうせいこうとうがっこう

普通課程と職業課程とを併置する高等学校。第2次世界大戦後の学制改革により教育の機会均等観点に基づいて,男女共学制,小学区制とともに採用された。その後,旧制実業学校の伝統を引く職業課程が単独校として独立する傾向が生じ,他方いわゆる進学校頂点とする高校の系列化が進行する過程で,有力進学校は普通課程のみの高校に再編成され現在にいたっている。普通課程と職業課程の併設校はまだ残っているが,その数は少い。他方,アメリカのハイスクールにならって課程を分けず,科目の選択制により職業教育と普通教育の総合化をはかる新しいタイプの総合制高校や,学年制を廃止し,卒業に必要な単位を3年間で自由に履修させる単位制高校も誕生している。

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