総頸動脈(読み)ソウケイドウミャク(その他表記)common carotid artery

デジタル大辞泉 「総頸動脈」の意味・読み・例文・類語

そう‐けいどうみゃく【総×頸動脈】

気管食道外側を上行する左右一対の動脈。左は大動脈弓から、右は大動脈弓から出る腕頭動脈から分岐し、喉仏上部の高さで内頸動脈外頸動脈に分かれる。CCA(common carotid artery)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「総頸動脈」の意味・わかりやすい解説

総頸動脈
そうけいどうみゃく
common carotid artery

頭部血液を導く血管の総主幹で,左右1対ある。右総頸動脈は腕頭動脈から分れ,左総頸動脈は大動脈弓から直接分枝して,ともに気管および喉頭の側壁に沿って上行し,甲状軟骨上縁の高さで外頸動脈と内頸動脈に分れる。総頸動脈から分れた直後の内頸動脈の壁は通常膨隆して頸動脈洞と呼ばれ,舌咽神経の枝である洞神経が分布して,その血管内圧を感受し,血圧調節する。また,分岐部の後側には頸動脈体という化学受容器があり,血液の変化に反応して呼吸の調節を行う。

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