日本歴史地名大系 「繁昌神社」の解説 繁昌神社はんじようじんじや 京都市:下京区成徳学区繁昌町繁昌神社[現在地名]下京区繁昌町高辻(たかつじ)通に南面して鎮座。祭神は田心姫(たごりひめ)命・湍津姫(たぎつひめ)命・市杵島姫(いちきしまひめ)命。別名を班女(はんによ)ノ社ともよぶ。創建年代不詳。中世には真言宗功徳(くどく)院が神宮寺となり、本尊に毘沙門天像を安置したが、明治初年の神仏分離でこれを廃したという。「宇治拾遺物語」巻三に「長門前司女、葬送の時、本所にかへる事」という説話があり、遺骸を運び出して葬ろうとしたが根の生えたように動かないので、そのまま埋葬して塚をつくった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by