(読み)ハン

デジタル大辞泉 「繙」の意味・読み・例文・類語

はん【繙】[漢字項目]

[音]ハン(漢) ホン(呉) [訓]ひもとく
書物を開いて読む。ひもとく。「繙閲はんえつ繙読はんどく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「繙」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] ハン・ホン
[字訓] みだれる・もつれる・ひもとく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は番(はん)。番は獣掌の形で、うすくてひらひらするものの意がある。〔説文〕十三上に「冕(べん)なり」とし、〔段注〕に「繙(はんゑん)なり」と改めている。繙紛紜(ふんうん)というのと同じく、ものの紛乱することをいい、紐などがもつれること。〔荘子、天道〕に「孔子、十二經を繙(たづ)ねて、以て(老(ろうたん)に)く」とは、書を繙(ひもと)いてその文意を綜合する意。飜・(翻)とじ、翻譯をまた繙譯という。滿州族のが中國を配するに當たって、繙譯官をおいた。

[訓義]
1. みだれる、もつれる、まぎれる。
2. たずねる、くりかえす。
3. ひもとく、ひらく。

[古辞書の訓]
名義抄〕繙 ヒログ

[熟語]
繙閲・繙繙援繙覈繙経繙書・繙討繙訳
[下接語]
繽繙

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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