普及版 字通 「繞(漢字)」の読み・字形・画数・意味
繞
18画
[字訓] めぐる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は堯(尭)(ぎよう)。堯に饒・遶(じよう)の声、饒多・囲繞の意がある。〔説文〕十三上に「纏(まと)ふなり」とあり、前条の「纏(てん)は繞(めぐ)らすなり」とあるのと、互訓。まといめぐらすことをいう。また、もつれ乱れる意がある。
[訓義]
1. まとう、まつわる、めぐる、めぐらす。
2. かこむ、つつむ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕繞 モトホル・ナヤマス・ヲサム・シマク・メグル・マツフ・カクム 〔字鏡集〕繞 メグル・モトヘリ・スベテ・モトホル・ヲサム・シマク・カクム・ナヤマス・マツハル・マツフ
[語系]
繞・遶・橈・饒njiは同声。遶は〔説文〕にみえず、もと繞と同字であろう。橈は曲木をいう。
[熟語]
繞格▶・繞郭▶・繞還▶・繞▶・繞結▶・繞指▶・繞室▶・繞膝▶・繞繞▶・繞帯▶・繞纏▶・繞道▶・繞乱▶・繞梁▶・繞領▶・繞繚▶
[下接語]
囲繞・紆繞・繞・縁繞・回繞・環繞・繞・巡繞・纏繞・盤繞・繆繞・風繞・夢繞・綿繞・繚繞・連繞
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報