羅背板(読み)ラセイタ

デジタル大辞泉 「羅背板」の意味・読み・例文・類語

ラセイタ(〈ポルトガル〉raxeta)

ラシャに似た毛織物で、地が薄く手ざわりがあらいもの。
[補説]「羅背板」とも書く。

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精選版 日本国語大辞典 「羅背板」の意味・読み・例文・類語

ラセイタ【羅背板・羅世板】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ポルトガル語] raxeta ) 毛織物の一種。ラシャに似ているが地が薄く、手ざわりが粗いもの。主に赤または藍の無地染め。
    1. [初出の実例]「一羅脊板」(出典:御当家令条‐一六・異国舟入津留物覚・寛文八年(1668)三月八日)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「羅背板」の意味・わかりやすい解説

羅背板
らせいた

厚手の紡毛織物の一種。羅紗(らしゃ)に似ているが、羅紗より薄く、地は綾織(あやおり)で織り目の見える無地物である。江戸期に紅毛人により長崎にもたらされたもの。語源はポルトガル語のラーセタraxetaから転じたものである。

並木 覚]

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