美濃夜神社(読み)みのやじんじや

日本歴史地名大系 「美濃夜神社」の解説

美濃夜神社
みのやじんじや

[現在地名]芸濃町雲林院 西之院

雲林院の市場うじいのいちば西部、しろ山の東北麓にある。旧村社祭神は淤美豆奴神・深淵水夜礼花神を主神とする。古来溝淵みぞぶち社または溝淵こうえん大明神とよび、水利の神らしく、安濃あのう郡内きっての名神(勢陽雑記)、「延喜式」神名帳に載る「美濃夜神社」に比定される。平安末期から江戸時代に至る古棟札三二枚が当社に保存されていて、県文化財の指定を受けているが、次の寛元二年(一二四四)の造営棟札は、この付近数ヵ村の崇敬を受けていたことをよく示している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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