羽撃き(読み)ハタタキ

デジタル大辞泉 「羽撃き」の意味・読み・例文・類語

は‐たたき【羽撃き】

《「はだたき」とも》はたたくこと。はばたき。
「雁が鳴きつつ―をして」〈鴎外

は‐ばたき【羽撃き/羽×搏き】

はばたくこと。「鳥の―」「未来への―」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「羽撃き」の意味・読み・例文・類語

はね‐ばたき【羽撃・羽搏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はばたき(羽撃)
    1. [初出の実例]「寐支度する烏かと見れば、南方には一群づつ大屋様のかみ様が、羽(ハネ)ばたきして飛出る」(出典談義本銭湯新話(1754)三)
  3. 立ち騒ぐこと。じたばたすること。
    1. [初出の実例]「いくらおめへがはねばたきをしたっても」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)初)

は‐ばたき【羽撃・羽搏】

  1. 〘 名詞 〙 はばたくこと。鳥などが両翼をひろげて上下に動かすこと。はたたき。はねばたき。鼓翼
    1. [初出の実例]「どのやうに浪人めらが、羽(ハ)ばたきをしたとても、何として何として」(出典:歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)序幕)

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