羽茂城跡(読み)はもちじようあと

日本歴史地名大系 「羽茂城跡」の解説

羽茂城跡
はもちじようあと

[現在地名]羽茂町羽茂本郷

羽茂川右岸の標高約八二メートルの城山じようやまにある。頂部は殿屋敷とのやしきと称して主郭をなす。南隣に奥方屋敷おくがたやしき、殿屋敷の東に北の城、西に南の城の郭がある。殿屋敷からはかつて石臼青磁・染付・古銭などが出土したという。羽茂本間氏(羽茂殿)居城といわれる。佐渡本間系図では雑太本間氏の庶子家重成を羽茂本間氏の祖とする。飯岡いいおか八幡宮旧蔵の棟札(度津神社蔵)には正和二年(一三一三)六月一三日銘で大檀那本間光賢の名がみえる。飯岡八幡宮は羽茂の総鎮守で、光賢が大檀那となっていることから、羽茂本間氏はこの頃定住したとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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