羽黒山湯上神社(読み)はぐろさんゆのかみじんじや

日本歴史地名大系 「羽黒山湯上神社」の解説

羽黒山湯上神社
はぐろさんゆのかみじんじや

[現在地名]会津若松市東山町湯本 寺屋敷

東山温泉の湯本ゆもと集落より東の羽黒山の頂上にある。参道は一千二五〇段の石段となっている。近世までは羽黒神社と称し、祭神は倉稲魂神である。縁起によれば、天平年間(七二九―七四九)行基が紫雲たなびく羽黒山頂に登ると、三足の烏が飛来し、軍荼利・妙見聖観音が現れたので、その霊瑞に従い三社権現を勧請したという。またそばに一寺を建て羽黒山東光とうこう寺と号したという。以来修験道場として院宇三〇〇余に及び、院内いんない村はその寺院内の意味で名付けられたという。蘆名直盛のとき住持澄鑁に国家安寧を祈らせ、一五〇石の社領を与えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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