最新 地学事典 「翡翠輝石岩」の解説
ひすいきせきがん
翡翠輝石岩
jadeitite
ひすい輝石(NaAlSi2O6)成分が80〜100モル%である単斜輝石をおもな構成鉱物とする高圧変成岩で,ひすい輝石の割合が75体積%を越えるもの。ジェード輝石岩,硬玉岩とも。一般に,翡翠(Jadeite,jade)とされる場合,ひすい輝石を約90体積%以上含む。世界に約20産地が知られるのみで,そのほとんどが高圧変成岩を含む蛇紋岩メランジュまたは高圧変成オフィオライトに伴う超苦鉄質岩体である。マントルウェッジで形成されると考えられており,斜長花崗岩などの原岩が交代作用でひすい輝石に置換されたR型と,熱水からひすい輝石が沈殿したP型に区別される。石英を含むことは稀で,副成分鉱物の種類(ローソン石,パラゴナイト,ルチル,角閃石など)を基に細分が可能。
執筆者:辻森 樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

