聖人山(読み)しようにんやま

日本歴史地名大系 「聖人山」の解説

聖人山
しようにんやま

[現在地名]吉田町立間尻

立間尻たちまじり浦に突出する東方山稜の末端部の山。その頂には日述の墓があり、そのやや南部下方に峰住みねずみ神社がある。

聖人山は藩の牢死者行倒れの人を葬った場所といわれ、今も無縁仏がある。日述は日蓮宗不受不施派の恩田派に属したため、寛文五年(一六六五)幕府により配流、吉田藩に預けられた(伊予誌材雑集)。藩は番人一人を付け、六人扶持を給し、その庵室を聖人寺とよんだ(宇和島吉田両藩誌)。現在、聖人寺は跡形もない。日述は延宝九年(一六八一)七〇歳で死去(吉藩要用秘謐)。日述の墓が建てられたので、この山を聖人山とよんだと伝えられる。しかし、「吉田古記」には「ひじり山」の記録がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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