デジタル大辞泉 「聞漏らす」の意味・読み・例文・類語 きき‐もら・す【聞(き)漏らす】 [動サ五(四)]1 聞いておくべきところを、うっかりして聞かないでしまう。聞き落とす。「大事なところを―・してしまう」2 秘密などを聞いて他人に漏らす。「人の―・さむこともことわりと」〈源・夕霧〉[類語]聞き落とす・聞き逃す・聞き損なう・聞き忘れる・聞き外す 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「聞漏らす」の意味・読み・例文・類語 きき‐もら・す【聞漏・聞洩】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① 聞いて、他へもらす。秘密などを聞いて、他人にこっそりと話す。[初出の実例]「つぎつぎにききもらしつつ、ありがたき世語りにぞささめきける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)真木柱)② 話の一部分を聞き落とす。聞くべき事柄をうっかりとして聞かないでしまう。[初出の実例]「おのづから聞もらすあたりもあれば、覚束なからぬやうに告やりたらん」(出典:徒然草(1331頃)二三四)「その点はつい聞(キ)き洩(モ)らした」(出典:満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉二三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例