職貢図(読み)しょくこうず

  • 職貢図 zhí gòng tú

百科事典マイペディアの解説

中国の風俗画。職貢は中央政府へのみつぎものの意。蕭繹(しょうえき)(のち即位して元帝となる)が刺史として荊州にいた539年ごろ,当時の外国人使節の貢献のさまを筆録したものに始まるとされる。1960年金維諾が南京博物院にその一部の模写(11世紀)があると報告。10余国の使節の図と記述があり,広布を上衣に,布を腰に巻き,はだしの倭国(わこく)使の姿も見える。

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世界大百科事典 第2版の解説

中国の風俗画。職貢は中央政府におさめられるみつぎものの意。もと諸国の習俗服飾形勢を記録する政治的目的であったものが,異国の風俗画へと変わった。南朝梁の元帝蕭繹(しようえき)が539年(大同5)ころ,父武帝への朝貢を写したのに始まるという。最古の遺例として1077年(熙寧10)の模本(南京博物院)があり,最長の例として清謝遂筆の4巻,計6435.6cmがある。《貢馬図》《回紇進宝図》などはその派生的画題である。

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