荊州(読み)けいしゅう

百科事典マイペディアの解説

荊州【けいしゅう】

中国,湖北省南部,武漢西方200km,長江左岸の内陸河港都市。便河運河(裏河)により漢口と,太平・【ぐう】池(ぐうち)の2運河により湖南省津市常徳と通じる。綿花桐油雑穀など付近物産の集散地。また四川省から送られる塩の荷揚地。1895年開港。紡績製粉などの工業も行われる。113万人(2014)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

けいしゅう【荊州】

中国、春秋時代の楚(現在の湖北・湖南)の別名。
中国、後漢末には湖北省襄陽県に、東晋・隋・唐代には湖北省江陵県に置かれた州。明代には同じく江陵県に荊州府が置かれた。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

荊州
けいしゅう / チンチョウ

中国中部、湖北(こほく)省中南部の地級市。かつてはここを江陵(こうりょう)といった。沙市(さし)など2市轄区、江陵など3県を管轄し、3県級市の管轄代行を行う(2016年時点)。人口658万5000(2014)。長江(ちょうこう)(揚子江(ようすこう))中流部北岸に位置し、春秋時代は楚(そ)の都として栄え、以後は長江の港として発達した。1994年に沙市市とその周辺地区(江陵県など)が合併、荊沙(けいしゃ)市となり、1996年荊州市と改称された。最大の産業は農産物の加工業で、2014年、本市初の1000億元産業となった。2012年開通の漢宜線(漢口(かんこう)―宜昌(ぎしょう))が通る。荊州古城、楚紀南(きなん)城遺跡(前漢初期の江陵鳳凰山(ほうおうざん)漢墓が発見された)など史跡も多い。[唐 琳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

けい‐しゅう ‥シウ【荊州】

[一] 中国、古代の九州の一つ。山の南の地方で、現在の湖北・湖南両省および広東省北部、貴州、四川、広西壮(カンシーチワン)族自治区東部の地域。
[二] 中国、春秋時代の楚の別称。
[三] 中国、後漢代、現在の湖北省襄陽県を中心に置かれた州。
[四] 中国、東晉代、現在の湖北省江陵に置かれた州。
[五] 中国、明代、現在の湖北省江陵県を中心に置かれた府名。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

はやぶさ2

JAXA(ジャクサ)(宇宙航空研究開発機構)による小惑星探査機、および探査計画の名称。平成17年(2005)に小惑星イトカワに到達しサンプル採取に成功したはやぶさの同型機により、地球近傍小惑星のアポロ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

荊州の関連情報