肉色(読み)ニクショク

精選版 日本国語大辞典 「肉色」の意味・読み・例文・類語

にく‐いろ【肉色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 肉の色。
    1. [初出の実例]「犢牛の肉色は白きを佳とす」(出典:経済小学家政要旨(1876)〈永峰秀樹訳〉一〇)
  3. 皮膚の色。
    1. [初出の実例]「唇は厚く突出し、眼球(めのたま)微黄を帯び、手掌(てのひら)にのみ尋常(よのつね)の肉色は存するのみ」(出典米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
  4. 皮膚に似た色。また、肉に似た色。とき色。
    1. [初出の実例]「肉色には口伝多し。絵の随一なりといふもむべならん」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)

にく‐しょく【肉色】

  1. 〘 名詞 〙にくいろ(肉色)
    1. [初出の実例]「ズロースは肉色(ニクショク)を禁ず」(出典:彼女とゴミ箱(1931)〈一瀬直行〉インチキ・レビュー万歳安来節、其の他)
    2. [その他の文献]〔王建‐題所賃宅牡丹花詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「肉色」の読み・字形・画数・意味

【肉色】にくしよく

肌色。

字通「肉」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android