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肝嚢胞 かんのうほう

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家庭医学館の解説

かんのうほう【肝嚢胞】

 肝臓にできる袋状の腫瘤(しゅりゅう)で、成因によってつぎの2群に分類されます。
寄生虫性肝嚢胞(きせいちゅうせいかんのうほう)
 肝包虫(かんぽうちゅう)(エキノコッカス)が肝臓に寄生してできます。
 ウシ、ウマ、ブタ、イヌ、キツネなどが人とともに肝包虫の中間宿主(ちゅうかんしゅくしゅ)となります。
 地方病で、四国、九州、東北、北海道にかぎられ、二次感染をおこすと、悪寒(おかん)、発熱、上腹部痛などをともない、手術が必要となります。
●非寄生虫性肝嚢胞(ひきせいちゅうせいかんのうほう)
 ①血液および変性嚢胞、②皮様嚢胞(ひようのうほう)、③リンパ性嚢胞、④内皮性嚢胞(ないひせいのうほう)、⑤貯留性嚢胞(ちょりゅうせいのうほう)、⑥増殖性嚢胞(ぞうしょくせいのうほう)に分けられます。このうち⑥のみが腫瘍性(しゅようせい)です。
 多くの場合⑤であり、成因は胆管系の発生異常に基づくとされ、孤立性のものと多発性のものとがあります。
 症状は比較的乏しく、人間ドックなどの際に、CT検査や超音波検査で偶然発見されることが多い良性の疾患です。
 嚢胞内出血(のうほうないしゅっけつ)や嚢胞破裂(のうほうはれつ)などの合併症や、巨大嚢胞となって周辺臓器への圧迫症状などがなければ、手術は必要ありません。

出典|小学館
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