背割(読み)セワリ

デジタル大辞泉 「背割」の意味・読み・例文・類語

せ‐わり【背割(り)】

魚などの背を切り開くこと。
男物羽織で、背縫いの裾を縫い合わせない仕立て方。
柱・縁桁えんげたなどが建築後に亀裂を生じるのを防ぐため、あらかじめ見えない背の部分に、樹心に達する割れ目をつくっておくこと。

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精選版 日本国語大辞典 「背割」の意味・読み・例文・類語

せ‐わり【背割】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物の背に当たる部分を切り開くこと。
    1. [初出の実例]「紅の衣五具ありけるを、せはりにふっときりて」(出典:古今著聞集(1254)一四)
  3. 特に、魚の背を切り裂くこと。〔書言字考節用集(1717)〕
  4. 衣服の背縫いの下の方を縫い合わせないでおく仕立て方。男子の羽織などにみられる。
    1. [初出の実例]「上着は、背割りのついた、明るいブルーの背広」(出典:無関係な死(1961)〈安部公房〉)
  5. 木の柱などが建築後にひび割れするのを防ぐために、その一方をあらかじめ縦にひき割っておくこと。

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