胡同(読み)フートン

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百科事典マイペディア 「胡同」の意味・わかりやすい解説

胡同【こどう】

中国北部の市街地に碁盤目状に巡らされた横丁モンゴル語集落を指す〈ホト〉が語源とも言われる。北京の胡同は特に著名で,1285年当地にの大都が置かれて以来700年以上の歴史がある。道幅は狭く,両側には四合院形式(中庭を囲んで,東西南北の四棟の建物で構成される)の住宅が建ち並ぶ。庶民の生活の場であり,観光の対象としても知られるが,北京では近年の急激な市街地開発と2008年の北京オリンピックのための市街整備で,その多くが取り壊された。

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世界大百科事典(旧版)内の胡同の言及

【北京】より

…街路は中国古来の伝統に従って東西・南北の碁盤目に通じ,要所には牌楼を立てて街路を区切る標識とし,あるいは風景の単調さを破るための装飾とした。大街に囲まれた区画内には小巷(胡同といわれるものが多い)を通じ,市民の住宅が門を連ねていたのである。 北京は行政的には明・清時代を通じ,順天府がおかれて20余の州県を管轄したが,城内は大興・宛平2県によって分割統治された。…

※「胡同」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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