中国、明(みん)代初期の思想家。字(あざな)は叔心(しゅくしん)、号は敬斎。江西省余干県の人。呉与弼(ごよひつ)の門人。同門の陳白沙(ちんはくさ)(献章)、婁一斎(ろういっさい)(諒(りょう)、1422―1491)と厳しく対立して、朱子学を熱烈に護持しようとした。朱熹(しゅき)(朱子)その人のもつ非儒学的業績に対しても激しく非難し、心性論では修正意見を提示している。主著は『居業録(きょぎょうろく)』。『胡敬斎(こけいさい)集』は別集。明末清(しん)初の朱子学再評価期に薛瑄(せっせん)とともに見直された。日本では『居業録』が江戸期を通じてよく読まれ、和刻本も刊行された。
[田公平 2016年2月17日]
中国,明代初期の朱子学者。字は叔心,号は敬斎。江西省余干県の人。呉与弼(ごよひつ)の門人。同門の陳献章,婁諒(ろうりよう)に激しく対抗し,特に陳献章の心学に対決し,〈朱子学〉を強烈に護持せんとした。あげくに朱熹その人を非難し,心性論では修正意見を呈示している。主著は《居業録》《胡敬斎集》。明末・清初の朱子学者からは薛瑄(せつせん)同様に高く評価された。日本では《居業録》が江戸期を通じて広く読まれた。
執筆者:吉田 公平
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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