胡越(読み)コエツ

デジタル大辞泉 「胡越」の意味・読み・例文・類語

こ‐えつ〔‐ヱツ〕【×胡越】

古代中国の、北方の胡の国と南方の越の国。互いに遠く離れていること、また、疎遠であることをたとえていう語。

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精選版 日本国語大辞典 「胡越」の意味・読み・例文・類語

こ‐えつ‥ヱツ【胡越】

  1. 中国で、北方の胡の国と南方の越の国。また、胡人越人。転じて、互いに遠くに離れていること、疎遠であることをたとえていう。
    1. [初出の実例]「昔纏羅帷、雖骨肉之族、今背紗燈、俄眤胡越之人」(出典本朝文粋(1060頃)一・男女婚姻賦〈大江朝綱〉)
    2. 「両国の会盟忽ちに破れて永く胡越(コエツ)を隔つる思ひをなすべし」(出典:太平記(14C後)二六)
    3. [その他の文献]〔史記‐魯仲連〕

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普及版 字通 「胡越」の読み・字形・画数・意味

【胡越】こえつ

北方の胡と南方の越と。

字通「胡」の項目を見る

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