最新 地学事典 「腐植炭」の解説
ふしょくたん
腐植炭
humus coal
石炭を原料植物で区分した名称。陸植炭ともいい,腐泥炭・残留炭とともに石炭の三大種をなす。陸生植物,特に樹木からできた普通の石炭のこと。世界で採掘される石炭の大半は腐植炭。主成分はフミン質で,樹木組織の主構成分であるリグニンやセルロースが,樹木枯死倒壊後,水中でバクテリア・菌類による分解を受け,生化学的変化を受けてできたもの。この作用は泥炭化作用と呼ばれる。泥炭形成後,天然の加圧・加熱による石炭化作用を経て石炭になる。
執筆者:井上 英二
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

