デジタル大辞泉
「腹立」の意味・読み・例文・類語
ふく‐りゅう〔‐リフ〕【腹立】
腹を立てること。立腹。
「すべていささかも―せずと云ふを」〈沙石集・八〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
はらだたし・い【腹立】
〘形口〙 はらだた
し 〘形
シク〙 (
動詞「はらだつ(腹立)」の
形容詞化。「はらたた
しい」とも)
そばで見ていて腹が立つような
物事のさまである。癪
(しゃく)である。
※竹取(9C末‐10C初)「この子を見れば、苦しき事もやみぬ、はらたたしき事も慰みけり」
はらだたし‐げ
〘形動〙
はらだたし‐さ
〘名〙
はら‐だ・つ【腹立】
[1] 〘自タ五(四)〙 (「はらたつ」とも)
① 怒りのために腹の中が燃えるようになる。怒る。いきどおる。立腹する。
※竹取(9C末‐10C初)「
中納言あしくさぐればなき也とはらたちて」
※
源氏(1001‐14頃)
若紫「
何事ぞや、わらはべとはらたち給へるか」
はら‐だち【腹立】
〘名〙 (「はらたち」とも) 腹を立てること。怒ること。
癇癪(かんしゃく)をおこすこと。立腹。
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)七「貪欲、
瞋恚(シンイ)(〈注〉ハラタチ)、愚癡、
嫉妬、慳慢、おほきことなしや、いなや」
ふく‐りゅう ‥リフ【腹立】
〘名〙 (「りゅう」は「立」の
正音) 腹をたてること。怒ること。立腹。
※
明衡往来(11C中か)下本「莫
レ嘲
二腰折之詠
一。定有
二腹立之輩
一歟」
はら‐た・てる【腹立】
※源氏(1001‐14頃)
浮舟「
あなかま、をさなき人なはらたてそとのたまふ」
はらだたし【腹立】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報