立腹(読み)リップク

デジタル大辞泉 「立腹」の意味・読み・例文・類語

りっ‐ぷく【立腹】

[名](スル)はらをたてること。怒ること。腹立ふくりゅう。「失敬な質問に立腹する」
[類語]怒り憤り腹立ち怒気瞋恚しんい憤怒ふんど・ふんぬ憤懣ふんまん鬱憤うっぷん義憤痛憤悲憤憤激憤慨ふんがい激怒癇癪かんしゃく逆鱗げきりん憤ろしい腹立たしい業腹ちゅうっ腹やけっ腹悲憤慷慨喧嘩早い喧嘩っぱや癇癖癇性ヒステリック虫気短気気短短慮せっかち性急気早気が短い気忙しい直情径行逆上高ぶるのぼせる激するかっとなるいきり立つはやり立つのぼせ上がる血迷う血走る怒りっぽい切れる瞬間湯沸かし器

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精選版 日本国語大辞典 「立腹」の意味・読み・例文・類語

たち‐ばら【立腹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 怒りやすいこと。腹を立てやすいこと。また、そういう性質。たてはら。
    1. [初出の実例]「おのが心本性立はらに侍りて、思ひやりなく物いふ事もなん侍るを」(出典:落窪物語(10C後)三)
    2. 「此の聖人は極て立ち腹にぞ有ける」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)
  3. 立ったままでする切腹
    1. [初出の実例]「たちばら十もんじにかききり、あしたのつゆとなりけるを」(出典:浄瑠璃・石橋山(1659頃)三)

たて‐はら【立腹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 腹を立てること。おこりっぽいこと。また、そのさま。りっぷく。また、おこりっぽい性質の人をもいう。
    1. [初出の実例]「少も違はずと申されければ、立腹(タテハラ)なる人の習心浅くして、〈略〉さめざめとこそ泣給ひけれ」(出典源平盛衰記(14C前)一一)

りっ‐ぷく【立腹】

  1. 〘 名詞 〙 はらをたてること。怒ること。
    1. [初出の実例]「立腹(リッフク)の人のおそろしきは、やがて息(や)むもやすし」(出典:雑談集(1305)四)

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