膝を抱く(読み)ヒザヲダク

デジタル大辞泉 「膝を抱く」の意味・読み・例文・類語

ひざだ・いだ・く

自分の膝をかかえる。ひとりでさびしくいるようすにいう。
嘆願する。頭を下げて願う。
「中へ入って挨拶をするからは、こなさんの―・くは当たり前だはな」〈伎・色読販
[類語]屈むこごむしゃがむかがめるこごめるしゃがみ込むへたり込むうずくまるつくばう膝を折る膝を屈める

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「膝を抱く」の意味・読み・例文・類語

ひざ【膝】 を 抱(だ・いだ)

  1. 自分の膝をかかえる。孤独なさまを形容していう。
    1. [初出の実例]「抱膝独咲能蠲旅愁」(出典万葉集(8C後)一八・四一三二右詞文)
    2. [その他の文献]〔白居易‐夜雨有念詩〕
  2. 懇願する。頼み入れる。膝を抱き入る。
    1. [初出の実例]「お膝を抱きに三人が申し合はせて参るから」(出典:浄瑠璃・心中二つ腹帯(1722)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android