デジタル大辞泉 「屈む」の意味・読み・例文・類語
かが・む【▽屈む】
1 腰などが前に曲がる。「腰が―・む」
2 腰やひざを折り曲げて姿勢を低くする。しゃがむ。「―・んでのぞきこむ」
[可能]かがめる
[動マ下二]「かがめる」の文語形。
[用法]かがむ・しゃがむ――「前の人はかがんで(しゃがんで)ください」などでは相通じて用いられる。◇「かがむ」は「前かがみの人」などのように前傾の姿勢をもいうが、「しゃがむ」はひざを曲げ腰を落とすからだ全体の動作を表す。「道ばたにしゃがんで話し込む」◇類似の語に「うずくまる」がある。「うずくまる」は頭も前に曲げ、からだ全体を丸く小さくする動作で、「物陰にうずくまる」「子犬がうずくまって寝ている」などと用いる。
[類語]こごむ・しゃがむ・かがめる・こごめる・しゃがみ込む・へたり込む・うずくまる・つくばう・膝を抱く・膝を折る・膝を屈める
こご・む【▽屈む】
1 足や腰を曲げて姿勢を低くする。かがむ。しゃがむ。「―・んで靴紐を結ぶ」
2 背をまるく曲げたかっこうになる。猫背のようなからだつきになる。
「其日は風が強く吹いた。勝は苦しそうに、前の方に―・んで馳けた」〈漱石・こゝろ〉
[動マ下二]「こごめる」の文語形。
[類語]かがむ・しゃがむ・かがめる・こごめる・しゃがみ込む・へたり込む・うずくまる・つくばう・膝を抱く・膝を折る・膝を屈める