膝元(読み)ヒザモト

デジタル大辞泉 「膝元」の意味・読み・例文・類語

ひざ‐もと【膝元/膝下】

膝のすぐそば。「―にうずくまる猫」
身に近いところ。特に、父母など保護してくれる人のそば。膝下しっか。「親の―を離れる」→御膝元おひざもと

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精選版 日本国語大辞典 「膝元」の意味・読み・例文・類語

ひざ‐もと【膝元・膝下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 膝に近い所。膝のそば。しっか。
    1. [初出の実例]「大きなる鉢にうづだかく盛りて、ひざもとに置きつつ」(出典:徒然草(1331頃)六〇)
  3. 身に近い所。特に、両親や貴人のそばにいてその庇護を受けること。手もと。しっか。
    1. [初出の実例]「我ひざもとにてむまれながら、我を忘たるものなり」(出典:古今著聞集(1254)一)
  4. 公的権力掌握者の居住している土地。天皇将軍のいる江戸、東京をさすことが多い。また、郷里長年の根拠地など勢力範囲の中心地もいう。ひざした。おひざもと。
    1. [初出の実例]「太政官の膝元新田から東四つの大字の百姓ばかりで」(出典:太政官(1915)〈上司小剣〉九)

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