膠柱(読み)コウチュウ

デジタル大辞泉 「膠柱」の意味・読み・例文・類語

こう‐ちゅう〔カウ‐〕【×膠柱】

規則などにとらわれて融通のきかないこと。→琴柱ことじにかわ

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精選版 日本国語大辞典 「膠柱」の意味・読み・例文・類語

こう‐ちゅうカウ‥【膠柱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「膠」はにかわ、「柱」は琴柱(ことじ)の意。琴を弾くのに、琴柱を膠(にかわ)で固定しては調子をととのえることができない、というところから ) 法則にこだわっていて、融通がきかないことをたとえていう語。琴柱に膠す。
    1. [初出の実例]「但事出意略、不必可一レ膠柱之由已見古記」(出典中右記‐長治二年(1105)二月二八日)
    2. [その他の文献]〔史記‐廉頗蘭相如伝〕

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普及版 字通 「膠柱」の読み・字形・画数・意味

【膠柱】こう(かう)ちゆう

琴柱(ことじ)を膠で固定する。拘泥して変通を知らぬ意。〔史記、趙奢伝〕相如曰く、王(趙の孝成王)、名を以て(趙)括をふは、に膠して瑟を鼓するが(ごと)きのみ。括は徒(た)だ能く其の(奢)の書傳を讀むのみ。變に合ふことを知らざるなりと。

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