臍動脈(読み)サイドウミャク

デジタル大辞泉 「臍動脈」の意味・読み・例文・類語

さい‐どうみゃく【×臍動脈】

臍帯動脈

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百科事典マイペディア 「臍動脈」の意味・わかりやすい解説

臍動脈【さいどうみゃく】

臍帯の中を通ずる2本の動脈で,胎児血液胎盤に運んで母体の血液との成分交換に供する。胎児の腹大動脈の分かれた左右内腸骨動脈から出るが,出生とともに閉塞(へいそく)し,前腹壁内面を膀胱(ぼうこう)外側から臍(へそ)に達する結合組織索として体内に残る。

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世界大百科事典(旧版)内の臍動脈の言及

【血管系】より

…頭頸(とうけい)部と上肢は大動脈弓からの枝が供給する。大動脈の枝の内腸骨動脈から出る1対の臍(さい)動脈は,臍帯を経て胎盤に至り,ここで母体の血液との間に物質交換が行われる。多量の酸素と養分を含んだ動脈血は,1本の臍静脈に集められ,臍帯を経て体内に入り,肝門で2枝に分かれる。…

【臍帯】より

…臍帯の表面は,胎児の表面の延長である羊膜によって鞘状に包まれる。臍帯の基質は膠(こう)様の水分に富んだ結合組織のワルトン膠様質からなり,その中に2本の臍動脈と1本の臍静脈がある。臍動脈は胎児の下腹動脈の延長で,胎児の静脈血を胎盤に導く。…

【胎盤】より

…その血流量は母体血が600ml/min,胎児血が90ml/min程度と考えられている。胎児血は胎児内腸骨動脈に連続する2本の臍動脈によって胎盤に入り,1本の臍静脈を通って胎児へと運ばれる。
[胎盤の機能]
 胎盤は胎児と母体の間にあって物質輸送の中心的な役割を果たしている。…

※「臍動脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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