自動書記(読み)じどうしょき(その他表記)automatic writing

精選版 日本国語大辞典 「自動書記」の意味・読み・例文・類語

じどう‐しょき【自動書記】

  1. 〘 名詞 〙 心理学で、分裂した意識が活動して、自動的に意味のある絵や文章を書くこと。シュールレアリスム作家創作に用いた。〔新しき用語の泉(1921)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自動書記」の意味・わかりやすい解説

自動書記
じどうしょき
automatic writing

霊媒巫女 (みこ) などがものにつかれた状態で無意識的に有意味な文字 (絵のこともある) を書くこと。一般人でも催眠下で行うことがある。 (→催眠 , 心霊現象 )  

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世界大百科事典(旧版)内の自動書記の言及

【自動記述】より

…道徳上,美学上のあらゆる先入主を捨て,しかもあらかじめ何を書くかをいっさい考えずに,できるだけ速く,自動的に,文章を書き進めてゆく行為を言う。精神病理学の診察法にこれと似たもの(自動書記)があり,もと精神科の医学生だったブルトンがその方法を参考にしたことは確かだが,しかし,書くという行為そのものを問い直す文学的意図を伴っていた点で,後者とは異なる。半睡時の自動的な発語現象の観察からこの方法を発案したブルトンは,友人のスーポーとともに実験をつづけたが,その際,書く速度を意識的に速める試みを繰り返したという。…

※「自動書記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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