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自然の区分について しぜんのくぶんについてDe divisione naturae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自然の区分について
しぜんのくぶんについて
De divisione naturae

創造を主題とするエリウゲナの主著 (867) 。彼は自然 naturaを (1) 創造されず創造するもの,(2) 創造され,みずからもまた創造するもの,(3) 創造されるが創造はしないもの,(4) 創造もされず創造もしないもの,に区分する。 (1) は万物の始源としての神,(2) は神の内なる形相因としてのもろもろのイデア,(3) はそのもろもろのイデアを分有する存在者であり,人間は (3) に属する。神から離れ去った人間が神的本性に合一するのは死と復活を介した神の救いとしての回帰 reversioによるが,この霊的上昇の終局としての神が (4) の naturaである。新プラトン主義なかんずくディオニュシオス偽書の影響の大きいこの形而上学的宇宙論は,永遠の創造と時間的存在との関係など教義上の問題を解明しえず,理性を権威より重んじたなどの理由により異端とされたが,キリスト教哲学が無視できない論点をもち後世への影響も大きかった。

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