自由財(読み)じゆうざい

精選版 日本国語大辞典「自由財」の解説

じゆう‐ざい ジイウ‥【自由財】

〘名〙 人間の欲望を満足させるが、社会全体としての存在量が多く、それを獲得するのに対価の支払いを要しない占有、処分が不可能な太陽、豊富で自由に獲得できる空気海水などがこれにあたる。自由財貨。自由的財貨。⇔経済財。〔国民百科新語辞典(1934)〕

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世界大百科事典 第2版「自由財」の解説

じゆうざい【自由財 free goods】

なんら希少性を有さず,価格がゼロでも超過供給の発生する財のこと。現代はともかく,かつては水や空気が典型的なものとしてよくにひかれた。市場における価格調整メカニズムは,一般に,財に超過供給がある限り価格を押し下げる働きをする。しかるに,自由財の供給量は需要量に比べて相対的に豊富なるがゆえに,価格がゼロに下がっても,なお超過供給が発生する。これに比べて,価格がゼロに下がれば必ず超過需要の発生する財を,経済財economic goodsと呼ぶ。

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世界大百科事典内の自由財の言及

【財】より

…英語のgoods and services(財貨・サービス)という表現からわかるように,たんに有形な物質的なものだけでなく,サービスという無形なものも含めて考えるのが普通であるが,マルクス経済学では物質的なものに限定して考えることが多い。 経済学で財という言葉を用いるときには,経済財と自由財に分けられることがある。経済財というのは,人々が直接,間接に管理することができるようなもので,その供給が限定されていて,市場的交換の対象となるようなものをいう。…

※「自由財」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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