至福直観(読み)しふくちょっかん(その他表記)visio beatifica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「至福直観」の意味・わかりやすい解説

至福直観
しふくちょっかん
visio beatifica

おもにスコラ神学の概念で,人間が神を知る場合の一つの様態をいう。普通われわれの神認識はなんらかの概念を媒介とし,類比的なものであるか,あるいは神の働きかけによる神秘的なものでも,なんらかの媒介による間接的なものであるが,一切の中間物を排して,真理そのものである神が人間の知性を直接に引寄せることによる神認識があるとされ,これが至福直観といわれる。人生の究極の欲求充足という意味で至福と呼ばれ,死後,特別な恩恵によってのみ可能であり,また永遠に失いえないものであるとされており,いわゆる天国の状態の本質的契機をなす。

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