致道博物館(読み)ちどうはくぶつかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

致道博物館
ちどうはくぶつかん

山形県鶴岡市にある博物館。旧鶴岡藩主酒井家から寄贈された古文書,武具類を集め,同家旧下屋敷に藩校致道館の名をとって,1950年開設された。敷地内には,重要文化財旧西田川郡役所等が移築されている。国宝として,酒井家伝来の太刀2口を所蔵。1つは徳川家康の家臣酒井忠次が戦功により主君家康から拝領した『太刀銘信房作』で,平安時代の作。当時,信房という刀工は2人いたが,「信房作」という3字の銘は古備前の信房であった。鎬造り,庵棟,細身で腰反りが強く,鋒は小さいのが特徴である。もう1つはやはり忠次の武勲により織田信長から与えられた『太刀銘真光』で,鎬造り,庵棟,腰反り高く,踏張りがある猪首鋒の鎌倉時代中期の作。付属の糸巻太刀拵は,信長より拝領時の桃山時代のもので,この時代の現存する糸巻太刀拵は数少く貴重である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

致道博物館

1950年、旧庄内藩主酒井家が地方文化の向上のため、土地、建物、文化財を寄贈して開館した。藩主の隠居所だった御隠殿(ごいんでん)や名勝の酒井氏庭園が残り、重文指定の旧西田川郡役所、旧鶴岡警察署庁舎、旧渋谷家住宅も移築、仕事着酒器、漁労用具など重要有形民俗文化財も展示し庄内地方の歴史や文化を紹介している。

(2010-05-31 朝日新聞 朝刊 山形 1地方)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

日本の美術館・博物館INDEXの解説

ちどうはくぶつかん 【致道博物館】

山形県鶴岡市にある野外博物館。昭和25年(1950)創立。旧庄内藩主酒井家御用屋敷を公開。敷地内に明治以降の歴史的建造物を移築・復元。旧藩校致道館資料や、地域の考古・歴史・民俗資料などを収集・保存し展示する。旧西田川郡役所・旧鶴岡警察署庁舎(国指定重要文化財)などがある。鶴岡公園に隣接。
URL:http://www7.ocn.ne.jp/~chido/
住所:〒997-0036 山形県鶴岡市家中新町10-18
電話:0235-22-1199

出典 講談社日本の美術館・博物館INDEXについて 情報

世界大百科事典内の致道博物館の言及

【鶴岡[市]】より

…明治時代に入るとしゅす(繻子)や羽二重などの絹織物業が隆盛をきわめたが,第2次大戦後は農機具や木工家具の製造も行われるようになり,さらに1973年完成の鶴岡中央工業団地などを中心に電気機器,輸送用機械などの工業立地が進んでいる。城跡の鶴岡公園に隣接する致道(ちどう)博物館には,旧藩校致道館(史)のほか,旧西田川郡役所,田麦俣の多層民家,渋谷家住宅が移築されている。市街西方の大山は戦国時代の小城下町で,古くからの酒造地として知られる。…

※「致道博物館」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

エミュー

ヒクイドリ目エミュー科。ダチョウに似た大型の飛べない鳥。オーストラリア固有種で,国鳥。全長 140~164cm,背丈 150~190cmで,雌のほうがやや大きい。翼は羽毛に覆われて見えないが,約 20...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

致道博物館の関連情報