興味索然(読み)きょうみさくぜん

精選版 日本国語大辞典 「興味索然」の意味・読み・例文・類語

きょうみ‐さくぜん【興味索然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 興味が感じられないさま。趣がないさま。
    1. [初出の実例]「再三熟視なすにいたれば、偶人師(にんぎゃうつかひ)の姿も見え、機関(しかけ)具合もいとよく知られて、興味索然(キョウミサクゼン)たらざるを得ず」(出典小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上)

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関連語 実例 初出

四字熟語を知る辞典 「興味索然」の解説

興味索然

興味が感じられない様子。興味が失われていく様子。

[活用] ―と・―たる。

[使用例] 博士日記はいつも粗い筋書きで、読み返して見れば興味索然たるものである[森鷗外金毘羅|1909]

[使用例] しかし、フロイト式分析に出会うと、なにか興味索然とするのは、これはなぜなんだろう[吉行淳之介*暗室|1969]

[解説] 「索然」は散ってなくなってしまう様子をいいます。

[対義] 興味津津

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